エゴは「私」という中に

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エックハルト・トールさんの本『ニュー・アース』には、

珠玉の表現、言葉がちりばめられていますが、

そのなかで、たまたまメモに書き記していたものに、

「エゴは私という簡単な言葉に隠れている」

というのがあり、そうだなぁ~と思いながら読みました。

ほんとうに響き、共鳴するところがいっぱいの、すばらしい本でした。

***

これについて、つら~と考えていて、

第3チャクラのことにも、関連して思いが到り、

ここドイツという、第3チャクラ重視の国にいることもあり、

言葉の面を通しても、考えてみました。

私がドイツ語を学んだときに、思ったことのひとつ、

「まるで積み木を積むように、省略しないで1から2、そして3と

積まないといけない言語なんだな!」ということ。

日本語を母語として育った身からすると、これがなんとも

しつこいというか(笑)、どうしてそこまで、たとえば

「私」だとか「私のもの」だとか「私を」だとか言うのかなぁ。。。

でした。

日本語なら、時に文脈から省略して、エレガントに表現してしまうところを、

愚直にというか、なんでも言わないといけないというのが、

ちょっとなじめませんでした。

これはドイツ語に限らないですが、ドイツ語に触れたとき、

その響きがとても硬くて、男性的でゴツゴツしている印象で、

正直、あまり感覚として好きと思えなかったことも、

たぶんその印象に影響していると思います。

 

第3チャクラ、社会の中で自分の位置づけを探ってゆき、

いかに自分が大切に扱われたり、勝ち抜いたり、

この世のパワーゲームで力を発揮してゆけるか?というフォーカスもあり、

現代はここをとても使う社会だと思います。

ですから、社会で生きてゆく上で、マインド・知性を稼動させて

自分の社会での位置も固め、どう現実社会でうまく機能してゆくか?

そんなことが現れているチャクラです。

 

ドイツという、その第3チャクラ重視バリバリの文化の中にあり、

私の中でも、自己主張をするということを考えなければならない場面、側面は

やはりたくさんありました。

「言わなくても察し合える」

こんな文化を持つ日本で住むのと、

「ちゃんと言って、相手に知らせたり開示したり表現するのは必須」という文化。

おのずと対応は違ってきます。

これは言葉にも反映していて、私は日本語教師としての学びも体系的にしましたので、

個人的な興味もあるのですが、

日本語は主語がない文があったり、動作主を故意にぼやかして

「そういうことになりました」のように、能動ではない表現を使ったり、

(「私、退職します」より、「このたび、退職することになりました」など。)

また、いちいち「私のかばん」とか「私の鼻」とか、ことあげしないという、

そういう特徴もあります。

動詞に比べて、名詞が多いなんていうものもありますし、敬語表現の際の

たくさんのシェードとも言える、関係性に拠ってさまざまがあるなど、

全体的に言っても、とても柔軟なんですよね。

***

そんな側面を考えていると、エックハルト・トールさんの本

「エゴは私という言葉に・・・」というのが、とても納得できたりします。

ドイツの人は、私の感触ですが、日本人より重いエネルギーを持つ人も

結構多いです。

ですので、これはあくまで個人的な感想ですが、ドイツ人向けのワークショップなどに

参加したりすると、ちょっと違和感を感じることも多いです。

そのあたりなのかなぁ。。。と思いながら、

けれど反面、人としては大人度が高い人も多いなぁなど、

いろいろ見ると、面白い点でもあります。

***

それにしても、私たちは^^、「私」にまつわるストーリーが大好きで、

そこに一体化することを、ずっと当たり前に思ってきましたけれど、

そこに同化すればするほど、エゴが力を増すだけで、

それはイコール、自分を豊かにしたり、幸せにするものでもない。

 そしてそんな真実は、日本語の在り方とか、日本人の古来から大切にしている

在り方などに、自然に潜んでいることを、

言葉の側面からも感じて・・・

日々、ドイツ文化と接することで、その影響も多分に受けているであろう

私自身についても、ふと考えが巡りますが、

両方を見る視点から、必要なことが見えてくることもあります。

 

また、どんな文化であろうと、どこに住んでいようと、

自分がつくり続けている「ストーリー」を、意識的に検証してみること、

思い込みに意識の光を与えることは、とても大切なことですね☆

 

  • 2015 08.15
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