ヒルデガルド・フォン・ビンゲン

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Hildegard von Bingen

 

みなさま、ヒルデガルド・フォン・ビンゲンって

聞いたことがあるでしょうか?

私はドイツに来るまで知りませんでしたが、

中世ドイツの卓越した女性、ヒーラー、そして神秘家でもあり、

本も書き、作曲もしたという、いくつもの才能を発揮した

ある意味、スーパーウーマンです。

しかも、中世という時代、当時の女性として

女子修道院を率いて、キリスト教関係の組織にも認められていて、

今から考えても、どうしてそれが可能だったのかな?と

思ってしまうような女性です。

 

今日はその女性をちょっとご紹介しますね。

ちなみに、彼女の名前の「フォン」というのは、ドイツでは

貴族などの名前となっていますので、彼女も当時の上流階級の出であり、

その辺もあり、中世でもさまざまな分野で活躍できたのかもしれません。

 (ヒルデガルド・フォン・ビンゲンは、貴族の娘、10番目の子として生まれて、

10分の1税の神への寄進として、宗教心深い両親のもと、修道院へ送られました。 )

幼い頃から、動物、植物、石とのつながりの深い子だったそうです。

 

hirdegard-3(現在、こんな眺めのよいところに、彼女ゆかりの地があります。)

***

彼女の業績として、石のエリクシールの研究などでも知られています。

また、薬草の知識も深く、医学にも強かった方です。

 

けれどひとつ興味深いのは、彼女自身が、その持っている自分の能力を

最初はなかなか認めることができず、そのために病気になって

それからある意味、しぶしぶ認めたなんていう。。。

表の経歴とはまた別の、人間、生身の人間として生きた、わたし達と

案外変わらない面もある存在として、DVDを観ると伝わります。

 

ヒルデガルドゆかりの跡地は、Disibodenberg の丘にあり、

前に2度ほど訪れたことがあります。

ラビリンスがあったり、そこまで歩く道も、「静けさ」を大切にした

豊かな自然の中にあります。

歩く瞑想ができそうな場所です。

 

Hildegard von Bingen

 

Hildegard von Bingen

 

その丘は、静けさの中で自然と対話ができるような

調和した波動の気持ちの良い、広々した聖地です。

わたしはなかでも、マリアチャペル跡が好きです。

 ***

彼女のことに戻りですが、彼女がさまざまなギフトを開いて、

この現実の世に下ろす際に、いろいろなサポートもありました。

聖なる存在たちからはもちろんでしょうが、幼いヒルデガルドにとっての

母同様でもあった、ユッタの薫陶、そしてユッタ亡き後、修道院長の役を

引き受けて進む際の、修道士であるフォルマーからの生涯にわたるサポート、

そして若い修道女、読み書きのできる腹心の修道女ががいて、

彼女の本の完成を手伝い、また、その修道女の家族からの手厚い加護のもと、

物心両面でのサポートもあり、達成できたことなのです。

 

ある意味、彼女のオリジナルな天命をまっとうできるように

必要な人たちは配置されており、また彼女自身も、そのギフトを開く際の

大きな恐れを克服する道のりもあり、困難もありました。

 

生身の人間としては、修道長との対立、

あるいは、最初彼女の書いたものを認めない人たちがいたり、

新しいところへ移ってからも、辛い造成作業に根をあげて離れてしまう

修道女もいたり、彼女自身が病気になったり、

世話をしていた修道女が妊娠して自殺してしまったり。。。

と、いろんなことがありました。

けれど映画から見えて来るのは、やはり「強い女性」です。

そうでなければ、あの時代、いくらサポートがあったからといって

さまざまな抵抗を乗り越えて、当時の女性として考えられないほどの

活動を残したということ、それはありえなかったでしょう。

 

彼女に見える

「Lebendiges Licht」(生きた光)

その5才から見えたという Visionen(幻視)をまず彼女が認め、

それを伝えるために、彼女の存在は使われたとも言えます。

映画の中で印象的だったシーン、

修道女たちへの教育なのかハーブ園で、「このハーブはどんな症状に効く?」と

尋ねてゆくヒルデガルド、

あるいは、修道女たちが向かい合って列になって聖なる音楽を歌うシーン 。

ヒルデガルド・フォン・ビンゲンは

音楽も癒しのツール、魂と心と体の癒しのためのものと考えていました。

(*アマゾンで、Angelic Voices というCDもあります。)

 

angelic voices

 

また石としては、病気の人に懐から袋を取り出し、そこから手にとった

クリソプレーズを与えて、

「それをのどのところに温かくなるまで当てていなさい。

そうすればあなたの怒りは収まります」と石を使った治療をしているシーン。

あるいは、完成に10年もかかった最初の本を口述し、

秘書役の修道女などが丁寧に書いているシーン。

実践、生活の中、教育でのさまざま、いろいろと興味深いところが

たくさんでした。

私は現在ドイツに住んでいますから、彼女の強さを、

「やっぱりドイツ女性だわ!」と思って映画を観ました。

 

*Disibodenberg にある跡地は、戦争で破壊されて今はないため、

彼女が建てた女子修道院ではなく、彼女が女子修道院を興す前に居た

男女が共に生活していた修道院の跡です。

当時のものはほとんど残っていなくて、このDisibodenberg の廃墟が、

かろうじて、ヒルデガルドゆかりの地として存在しています。

 

  • 2015 08.30
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